楽天・安楽智大のパワハラ疑惑で”可視化”された時代の変化 かつては”都市伝説化”するだけで見逃されたケースも
パワハラ疑惑で自宅謹慎中の安楽。まずは球団による調査結果が待たれる(C)CoCoKARAnext
楽天は11月25日、後輩選手たちへのハラスメント行為の疑いが発覚した安楽智大投手との契約更改交渉を無期限の延期とし、自宅待機を命じた。同日付で複数のメディアが疑惑を報じていた。
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安楽についてはロッカールーム内で若手の下着を脱がして下半身を露出させたり、頭部への平手打ち、「バカ」「アホ」などの罵声を浴びせた、などの証言が各メディアで伝えられている。
球団は24、25日と2日間にわたり、安楽本人へのヒアリングを実施。所属する監督・コーチ、選手、スタッフら約100人に情報提供などを求めてアンケートを実施し、真相解明に動き出した。
重ねて球団公式HPにはファンへ向けたメッセージを掲載した。「ファンの皆さま、及び関係するすべての皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけし、心よりお詫び申し上げます。11月25日(土)、安楽智大選手に関する報道がなされ、現在、調査・確認をしております。球団として、事実確認に向けて真摯に向き合い対処すべく取り組んで参ります」と謝罪した。
アンケートは26日が提出期限で、新たな被害の報告や、目撃情報などが出てくる可能性もある。球団はそれを受けて、安楽に再度ヒアリングを実施。内容次第では、11月30日が提出期限の来季契約の保留者名簿から安楽を外す可能性も示唆しているという。
保留者名簿は球団が来季の契約保有権を持つ選手を記載するもので、外れた選手は自由契約となる。その後に再契約することももちろん可能ではあるが、最悪の場合は「退団」となる可能性が出てきたということだ。