巨人4季ぶりV奪回の”MVP” ベテラン菅野智之の復活につながった「悪癖改善」光った「リーダーシップ」

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 だが今季は持ち味の力強い直球が戻ってきたことでテンポ良い投球が復活。女房役の小林のたくみなリードで多彩な変化球も交え、勝ち星を積み重ねた。

 当初は「木曜日の男」だったところを、夏場を迎えて「日曜日の男」にローテ変更。勝負どころの9月に入ってからは中4日登板もこなすなど、まさにフル回転の活躍。投手陣のリーダーとして先頭に立ってチームを引っ張る姿勢が光った。

 エースとしての矜持を示したのは天王山とされた9月22日の阪神戦(甲子園)の内容にもあった。試合は才木浩人との投手戦となる中、3回に先制点を許した。打線の援護がない中、粘り強く投げ、続投を志願し続けた。

 7回一死では自らで中前打をマーク、塁上ではベンチに向かって両手を掲げて”もっと盛り上げろ!”のポーズを取った。ファイティングポーズを崩さない姿勢でナインを鼓舞し続けたのだ。結果として敗戦投手となったが、8回1失点、今季最多の125球の力投でチームに勇気を与えた。

 近年はコンディション不良が続いたことで、自身の野球人生も考えたとされる。しかし迎えた2024シーズンでは見事、復活。菅野、戸郷翔征、山崎伊織の先発3本柱が4季ぶりのリーグ優勝に大きく貢献、投手王国再建を強く印象づけたことは間違いない。

 ベテランが先頭に立つチームは強い。この先は目指す日本一まで腕を振り続ける。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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