2被弾を浴びた“菅野の106球” 「借金地獄」を救えずもオリオールズ指揮官は擁護「運が悪かっただけだ」
ツインズ打線を抑えきることができなかった菅野。(C)Getty Images
快進撃を続ける強力打線に熱投したが、欲しかった結果は手にできなかった。
現地時間5月15日、オリオールズの菅野智之が、本拠地でのツインズ戦に先発。6回1/3、それもメジャー自己最多となる103球を投げ、被安打6、4失点、3奪三振、1四球と粘ったが、援護に恵まれずに0-4とリードを許して降板。無念の形で5勝目を逃した。
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出だしは快調だった。10連勝中と絶好調のツインズに対して初回をわずか9球で3者凡退に抑えて順調に滑り出すと、続く2回も2シームやスイーパーを駆使した投球で相手打者を翻弄。3者凡退で1人の走者も出さなかった。
ただ、3回に菅野は捕まる。先頭のロイス・ルイスに二遊間を破る中前安打を浴びて初めて走者を背負うと、1死一塁で9番打者のダショーン・ケージーJr.に右翼席への1号2ランを被弾。内角低めに投じた82.6マイル(約132.9キロ)のスイーパーをすくい上げるようにはじき返された。
さらに続くバイロン・バクストンにも初球のやや高めに浮いた91.3マイル(約146.9キロ)の2シームを捉えられて左中間にソロ本塁打。2球連続で被弾する痛恨の3点のリードを許し、手痛い展開となった。
4回からは3イニング連続無失点に抑え、立ち上がったように見えた菅野は7回も続投。1死を奪ったところでメジャー自身初となる100球を超える。体力的な不安も懸念された中で、ウィリー・カストロに左翼線への二塁打を許した35歳は、なおも続くルイスに左前適時打を浴び、無念の降板となった。






