苦境のオリオールズで“連敗ストッパー化” 被打率.194と安定感抜群の菅野智之に米地元局も脱帽「彼がいることは大きな喜び」
ブリュワーズ打線を牛耳った菅野。(C)Getty Images
35歳のルーキーは、苦境のチームにあって“頼みの綱”となっている。
現地時間5月21日、オリオールズの菅野智之は、敵地ミルウォーキーでのブルワーズ戦に先発し、6回(88球)を投げて、被弾打5、2失点、3奪三振、1四球と好投。惜しくも勝ち星こそ付かなかったが、チームは延長11回までもつれた熱戦を8-4で制し、連敗を「8」で止めた。
現地時間5月18日にブランドン・ハイド監督を更迭し、三塁コーチのトニー・マンソリーノ暫定監督による新体制を発足させたオリオールズだが、その後も成績は上がらず……。この試合の菅野は“連敗ストッパー”としての役割が求められてのマウンドだった。
初回を三者凡退で切り抜ける上々の立ち上がりを見せた菅野は、2回に二死から四球と単打で二死二、三塁のピンチを招く。ただ、菅野は冷静だった。続く8番ケイレブ・ダービンを外角に逃げるスイーパーで一邪飛に打ち取り、危なげなく抑えた。
3回、4回と得点圏に走者を背負いながら無失点で切り抜けていった菅野は、5回一死二塁でブライス・チュラングが放ったボテボテの一ゴロを自ら処理。一塁への送球に無駄な動きはなかったが、わずかなスキを突いた二走が果敢に本塁突入して同点とされた。
続く6回は一死後から相手主砲リース・ホスキンズに真ん中に甘く入ったカットボールを捉えられて痛恨の被弾。1-2と勝ち越しを許した。それでも後続を断ち切った菅野は6回を投げ切ったところで降板した。






