“投壊”しかける陣容にメスを入れるべきか 首脳陣も頭を抱えるド軍の台所事情で浮上する「トレード候補」とは?
ドジャース投手陣の救世主候補としてリストアップされる菅野とアボット。(C)Getty Images
誰もドジャース投手陣がここまでの“緊急事態”に陥るとは想像していなかったはずだ。
ワールドシリーズ連覇が「絶対目標」と位置付けられた“銀河系軍団”ことドジャースは開幕前に大型補強を展開。とりわけ投手陣へのテコ入れは熱心で、2度のサイ・ヤング賞受賞歴を誇るブレイク・スネルを筆頭に、佐々木朗希、タナー・スコット、カービー・イェーツなど矢継ぎ早に交渉締結をさせてきた。
山本由伸、タイラー・グラスノー、クレイトン・カーショウら現有戦力を考えれば、“過剰”とも言える補強を展開したドジャース。当然、一部の識者やファンからは「戦力不均衡」を理由に不満をぶつけられたわけだが、それだけワールドシリーズ連覇に向けた強い覚悟を示したとも言えた。
しかし、蓋を開けてみれば、故障者が続出。まともに戦力が保たれていないのが、現実となっている。とりわけ先発投手陣が置かれた状況は深刻で、ローテーションの軸と考えられたスネル、グラスノー、佐々木が中長期の負傷者リスト入り……。それぞれが具体的な復帰に向けた目途も立っていない。
中継ぎ陣を含めれば、現時点で14人が戦線を離脱する異常事態。チーム強化を取り仕切るアンドリュー・フリードマン編成本部長が、米メディア『Dodgers Nation』で「本当に難しいことがたくさんある。まるでもぐら叩きのようだね。次から次へと課題が浮かび上がる」と思わずため息を漏らすほどの深刻さである。






