田中将大とダルビッシュ有を知る女房役が語った菅野智之 論じた“日本人エースの共通項”「スガノも受けていて楽だった」

早くもメジャーで手ごたえを掴んだ感がある菅野。(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext
35歳のルーキーに対する評価は上々だ。今オフに巨人から国際FAとなってオリオールズと1年1300万ドル(約20億円)の契約にサインした菅野智之だ。
NPB通算136勝に加え、2度の沢村賞を手にした巨人のエースは、キャリア初のメジャーキャンプで自信を深めている。加入前からMLB平均を下回る4シームの平均球速は91.9マイル(約147.8キロ)によるパワー不足に対する懸念はあるものの、日本球界で培った抜群の制球力は、早々と声価を高めている。
【動画】精密機械ぶりに捕手も「ワオッ」 菅野の初ブルペンの様子をチェック
米フロリダ州ブラデントンでのキャンプに参加している菅野は、現地時間2月18日に初のブルペン入り。投球動作などを確認しながら投げ込んだのは35球。決して多いわけではないが、マスク越しにボールを見つめた“女房役”を唸らせた。
「ワオッ」
菅野のボールを受け、声を上げたのはゲイリー・サンチェスだ。2015年にヤンキースでデビューを飾ったメジャー10年目の捕手は、これまでに田中将大とダルビッシュ有という日本球界を代表する“エース”たちとコンビを組んだ経験を持つ。
いわゆる“日本人投手を熟知する男”は、NPBで「エース」として君臨した男をどう見たのか。ブルペン練習後に地元紙『Baltimore Banner』などの取材に応じたサンチェスは「試合の時ほどの強度はなかったと思うけど、正直言って、かなり良かった。特に低めのストレートは目を閉じていてもボールがミットに自然と収まるような感覚だった。あのコントロールは本当に印象深かった」と絶賛。続けざまに、菅野から感じる田中やダルビッシュとの“共通項”を語った。