MLB復帰を望むも“無風状態” バウアーの獲得にメジャー球団が前向きじゃない理由「負うべきリスクとは思えない」
無論、20年にサイ・ヤング賞に輝いた実績はグラント記者も「費用対効果は高いだろう」と認めている。しかし、「かつて打ち込まれた際にマウンドからセンター方向のボールを投げ捨てたこともある男が、ヤング(レンジャーズGM)の標榜する『良いチームメイト』に当てはまるとは思えない」とし、こう続けている。
「昨シーズンにレンジャーズが、様々な問題を抱えていた(アロルディス・)チャップマンを獲得したことは周知の事実だ。だが、バウアー獲得で生じる潜在的な問題は、現実的な利益を上回るにはあまりにも大きすぎる。また、球団内部でバウアー獲得に関する噂も聞いたことはない。もしかしたら、いま、彼が行っている“謝罪活動”が、世論を変えるきっかけになるかもしれないが、少なくともワールドチャンピオンが負うべきリスクとは思えない」
総じて厳しい論調が続いているバウアーのメジャー復帰。来月から始まる春季キャンプに向け、各球団の補強も大詰めを迎えるなか、日本で異彩を放った助っ人の去就はいかなる結末を見るだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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