大谷翔平流出でエ軍に“希望”も? バウアー獲得案には米番記者が異論「潜在的なリスクを冒すとは思えない」
大谷という投打において欠かせない存在を失ったエンゼルス。彼らはいかにチームを再建させるのか。(C)Getty Images
大谷翔平という投打の大黒柱となっていた存在が去り、エンゼルスは過渡期を迎えようとしている。
今オフにFAとなった大谷はドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円)の超大型契約を締結。世間一般の強い関心を集めた。無論、時代の寵児ともなった偉才をエンゼルスが引き留めなかったわけではない。彼らはFA前に上限いっぱいの2032万5000ドル(約30億5000万円)クオリファイリングオファーをダメもとで行ったが、合意には至らなかった。
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8年連続でポストシーズン出場を逸していたチームにとって、大谷退団の影響は計り知れない。一方で、打者としては「DH固定」だった彼がいなくなったことでチームプランニングに柔軟性が生まれたと見る向きもある。
米メディア『The Athletic』でエンゼルス番を務めるサム・ブラム記者は、読者から質問に答える記事内で「トラウトを左翼に移す時だと思いますか?」という質問に「イエスだ。しかし、はっきりとはわからない。少なくとも彼の怪我と契約期間の長さを考えると、近いうちに深刻な協議事項としないといけない」と回答。直近の3年間は怪我もあって237試合の出場にとどまっている主砲をDHに据え、負担を減らす案を論じた。
「DHについては良い効果があると思う。それはトラウトにとっても、また故障がちなレンドーンにとっても助けるはずだ。オオタニの退団によるわずかながらの希望は、チームに柔軟性が加わったことだけだ」
また、大谷は投手としてエンゼルスでの6年間で38勝(19敗)、防御率3.01、WHIP1.08、奪三振率11.36とエース級の働きを見せた。この“怪腕”の流出もチームにとっては小さくない痛手となりえる。
すでにFA市場に残っている新たな選手の獲得も見込まれるなかで、ブラム記者には「トレバー・バウアーの獲得はあるか?」という質問が飛んだ。現在33歳の右腕はDeNAとの単年契約終了後にFAとなり、今オフはメジャー復帰を模索している。