バウアーが異例の売り込みもMLB復帰に無風状態 「最低年俸OK」と更生アピールも、やはり懸念される“リスク”とは?
多くの関係者がファンやスポンサー企業からのハレーションを招くリスクを避けたいと考える球団があるのは想像に難くない。実際、ニュージャージー州に拠点を構えるニュースサイトの『NJ.com』でヤンキース番を務めるランディ・ミラー記者は「騒動の前から、どこに行っても嫌われていた」と暴露。やはり過去の振る舞いが足かせとなっている感は否めないのである。
もっとも、より多くの保証が得られるメジャー復帰を望む当人は反省の色を示してはいる。米放送局『FOX News』の番組「America’s Newsroom」で「僕は間違いを犯した。やるべきでなかったことをしていたことに同意する。その過程で多くの人を傷つけた」と猛省。生放送という緊張の場で自身の過ちを認め、出場停止処分や日本でのプレーなどを経て更生した姿をアピールした。
それでもバウアー獲得にメジャー30球団が乗り出す機運は、春季キャンプを間近に控えた現時点で高まっていない。先述の売り込みツイートに対する米メディアの反応はどこか冷ややかだ。『Larry Brown Sports』は「おそらく彼に関してチームが懸念している問題は過去の法的問題により、彼と契約した際にファンやメディアから受けるであろう潜在的な反発だ」と指摘。そして、こうも綴っている。
「また、メジャー球団は33歳の選手と契約した後に新たな疑惑が浮上することを懸念しているかもしれない。そうしたリスクを負うつもりであれば、おそらくは、お買い得な投手を手に入れることができるだろう」
ここまで懸念が示されるとなると、ひそかに囁かれている日本復帰の可能性がより現実味を帯びてきそうだが……。本人はどこまでメジャーにこだわりぬけるだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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