帰ってきた“投げる科学者”バウアーをどう使う? DeNA首脳陣が模索する「中4ローテ計画」と「12球団初の運用法」

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バウアーは今季、沢村賞を目指すと宣言している(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

早くも高まるバウアーへの期待

 2023年シーズンの途中、横浜DeNAベイスターズと電撃契約を果たしたトレバー・バウアーは、NPBを席巻。昨年もMLB復帰こそ叶わなかったが、メキシコで最優秀投手賞を獲得し、元サイ・ヤング賞右腕の実力を見せつけた。

 そのバウアーが25年に活躍の舞台に選んだのは、横浜の地だった。

【動画】メキシコの強打者たちをねじ伏せる快投 バウアーの19奪三振

 無論、帰ってきた「投げる科学者」が生み出す化学反応への期待は高い。三浦大輔監督も「昨年の実績、経験をもとに、東(克樹)、(アンドレ・)ジャクソン、(アンソニー・)ケイ、普通に行けばバウアーもそうですよね」とローテーションに組み込むことを早々と見据えている。

 2年前に10勝(4敗)を挙げ、月間MVPを2回も手にしたバウアー。19先発で130回2/3の投球回数というイニングイーターぶりを可能にしたのは、中4日、中5日ともに6試合ずつに登板した彼のタフネスさに紐づく。その副作用として、通常中6日のローテーションで投げていた他のピッチャーの調整にも少なからず影響が及んだ。それは今年も同様だろう。

 昨年同様に二軍ピッチングコーチを務めるとともに、今季は投手コーディネーターも兼業する入来祐作コーチは「いまのところは東、ジャクソン、ケイ、バウアーの4人じゃないですか。この4人を中心に回していくとして、5番目、6番目を他の先発候補の子たちの中でやりくりをしていくっていうこと」と現時点でのプランを強調する。

 その上で「いままではどちらかというと、日本の野球のローテの中に(外国人を)入れていくって感じでしたけど、あくまでも彼らのところの部分をうまく回していくことでチームをアジャストしていくっていう形。多分12球団でも初めての、新しい試みだと思うんですよ」とも告白。中6日のローテーションに外国人投手を合わせるのではなく、短い登板間隔をキープし、他の投手を空き日にマッチさせる取り組みの模索を示唆した。

 また、「僕もアメリカでは中4日で回ってましたからね。その感覚はよくわかるんです」と語る入来コーチは、1、2軍の垣根を超えた運用を思案する。

「日本は1週間で6試合、もしくは5試合の時もありますから。だからなかなか難しいと思うんですよね。2軍と1軍の連携も丁寧にやっていく必要があると思います。2軍を1軍よりも優先させなきゃいけないってことは多分ないと思うので、あくまでも1軍が回るため、2軍は調整の場として優先されるんじゃないですかね」

 さらに先発ローテ入りが確定的となっている4投手以外のピッチャーについて「調整は難しくなるでしょうね」とポツり。「メンタルのケアもしていかなくちゃいけないってことになるので、その辺でちょっと僕も頑張っていろんなことをしていかなくちゃいけない」と自身の“コーディネーター”としての役割に頷いた。

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