“神助っ人”の到来の予感! 巨人のキャベッジが開幕3連勝で見せた日本野球への適応力

開幕3連戦でのキャベッジの活躍は際立っていた。(C)産経新聞社
3月30日のヤクルト戦に勝利して巨人は5年ぶりの開幕3連勝を飾った。初戦は5点差をひっくり返す劇的な勝利を収め、29日と30日はいずれも完封勝利。投打が噛み合い、好材料揃いの3連戦となったが、中でも新助っ人・キャベッジが日本野球への適応を見せたことは阿部慎之助監督にとって大きかっただろう。
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オープン戦では打率.214、0本塁打と思うような結果を残せなかったが、開幕3連戦では13打数5安打、打率.385、2本塁打と躍動。さらには、長打率1.077、OPS1.544と驚異的な数字を残している。2023年にマイナーで打率.306、30本塁打、32盗塁とトリプルスリーを達成した実力を早々に見せつけた。
ただ、まだまだデータが不足していたために打てた可能性は低くない。ヤクルトとの3連戦では、低めの変化球をひっかけたり、執拗な内角攻めに遭って自分のスイングをさせてもらえなかったりする場面も少なくなかった。徐々に苦手なコースに関するデータが他球団に蓄積され、開幕3連戦のような活躍を続けるのは難しいかもしれない。
それでも、キャベッジの良さは失投を逃さない集中力の高さだ。ヤクルト戦では「難しい球をヒットにした」というよりは、「甘い球をミスショットせずにしっかり捉えた」と言える。どれだけ厳しい攻めにあっても、4打席立てば何球かは甘い球が来る。それをしっかり仕留める能力を持っているため、今後も数字を伸ばしていくに違いない。