U18高校日本代表 大学関係者が恐れる「最悪の事態」とは 過去に進路が急転した例も
高校日本代表が大会連覇に挑む。写真は4月の強化合宿(C)産経新聞社
高校侍の奮闘に野球ファンの期待が高まります。
9月5日に沖縄で開幕する「第32回WBSC U-18野球ワールドカップ」です。かつて日大三高を率いて、2001年と2011年の夏の甲子園を制した名将・小倉全由監督のもと、高校日本代表に選出された20人の侍たちが、2023年の第31回大会に続く世界一の連覇を目指して、熱闘を繰り広げます。
【画像・高校生編】押さえておきたい「2025ドラフトの目玉」たちを厳選! 注目選手の写真&寸評を一挙紹介
すでに高校日本代表は那覇で合宿しており、全体練習や実戦でチームとしての一体感を高めています。ナインの多くが進学希望で、名門大学から水面下で「内定」が出ている球児も少なくありません。
そんな中、ある強豪大学の関係者は、息を潜めてこんな心配をするのです。
「とにかく『最悪の事態』が起こらないことを祈っています。それは何かと言えば、ウチに進学予定だった有望選手が、高校ジャパンでプロ志望の選手と共同生活で親交を深める中で、『進学よりプロ志望届を出したい』と心変わりすることなんです」
多感な高校生のこと。進路に関して心が揺れ動くのは自然なことですが、有望な高校球児の場合、話はそう簡単ではないというのです。
「強豪大学にとって、スカウティングは生命線です。主に高校2年生を対象に展開され、3年の春には決まっていきます。各大学とも推薦入試には『枠』があり、『内定』には春夏の甲子園大会や明治神宮大会といった全国大会の出場歴もプラスに働きます。各校とも限られた人数の中、いかにバランス良く逸材を集められるかが重要になる。中でも、高校日本代表に選ばれた選手の入学は、大学サイドからすれば最高の栄誉です。それが『やっぱりプロに行きます』となると、ハレーションが大きいんです」






