「黒歴史が刻まれた」韓国の衝撃敗退に母国紙も嘆き 五輪出場を懸けて日韓で明暗分かれる「最後に笑ったのは日本」
五輪出場を逃し、涙する韓国の選手たち。まさに痛恨の敗退だった。(C)Getty Images
衝撃的な結末に母国も打ちひしがれている。
現地4月25日、パリ五輪予選を兼ねたU-23アジアカップの準々決勝がカタール・ドーハで行なわれ、優勝候補の一角に据えられていた韓国がインドネシアに敗れる波乱が起きた。1988年の自国開催となったソウル五輪から続いていた連続出場記録も「9」で止まった。
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格下と見られていた相手に足をすくわれた。韓国は1-2で迎えた73分に退場者を出して10人となりながらも、84分に追いつくなど粘りをみせたが、延長戦の末にもつれ込んだPK戦で競り勝てず……。パリ五輪本大会への切符を逃す形となった。
この敗退に国内でもショックは広まった。日刊紙『朝鮮日報』は、「この世の中に永遠は存在しない。記録は破られるためにある。しかし、いざ、災難が現実になると、それは耐え難い苦痛になる」と悲痛な思いをリポート。「4月26日には韓国サッカー界に黒歴史が刻まれた日だ」と、母国代表が置かれた現状を嘆いた。
「まさか東南アジアのインドネシアが築いた壁に阻まれるとは。これは『ドーハ惨事』だと言える」
今大会の韓国は、主力と考えていた欧州組から相次いで招集拒否を受けた。これはアンダーカテゴリーの大会は強制力がないため、必然的な「拒否」なのだが、戦力の拡充を図れなかったのは痛恨だった。その事実をふまえた同紙は「韓国サッカー協会が自ら招いた惨事だ。彼らの哲学の貧困を指摘せざるを得ない」と“御大”の計画性のなさを糾弾している。