「非難を浴びても仕方がない状況だった」スポクラ不公平設定問題で識者も一石 スタートを切れない状況に「コースセッティングは適切だったのか」
今回154センチの森に対し、第1課題で手が届かないところにホールドが設定されていたことが注目されている。ルートセッターも入念な準備は行っていたという指摘もあるが、五輪で競技が行われるということは、多くの人々の目に触れることでその後の競技普及につながり、競技人口の拡大も期待される。この点において、"不公平"な設定が競技への関心を薄れさせないかと同氏は危惧する姿勢を示した。
第1課題においては森がスタートすら切れなかったことで、「非難を浴びても仕方がない状況だったのかなと思います」と運営側の設備設計に再考の余地があるとした。
スポーツクライミングにおいては今回は「追加競技」として行われたが、28年のロス五輪からは正式競技となることも決まっている。
今回のパリ五輪ではスポーツクライミングの男子ボルダー&リードで17歳の安楽宙斗が銀メダルを獲得、森も4位と健闘、同競技に大きく注目が集まった。
メダルには手が届かなかったが、森の果敢な挑戦にはSNS上でも「感動した」など同競技への関心も高まったとされる。
五輪競技の中では「スケートボード」、「サーフィン」と同じく、若者へのスポーツ普及も目的とされる中、わかりやすいルールや公平性の担保などは引き続き、求められるテーマとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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