「わずか数日で」パリ五輪の“メダル劣化問題”に仏メディアも疑問視 アスリートたちの相次ぐ訴え「悲惨な状態は明らか」
パリ五輪で銅メダルを獲得したイトキン。彼の発信した投稿が波紋を呼んでいる。(C)Getty Images
パリ五輪の“メダル劣化問題”は、その余波を広げている。
自身のTikTokを更新した男子フルーレ個人で銅メダルを獲得したニック・イトキン(米国)は、手にしたメダルが劣化。両面に不自然な傷や黒い染みが出てきたことを報告している。
【動画】これで新品? はっきりとメダル”劣化”が明らかになったシーン
現地時間8月11日に閉幕したパリ五輪のメダルを巡っては、品質に関して一部のアスリートから不満の声が噴出。スケートボード男子ストリートで銅メダルを獲得したナイジャ・ヒューストン(米国)が自身のInstagramで「みんなが思っているほど上質ではない」と表面の塗装がボロボロに剥がれ落ちたメダルを公開。「分かんないけど、オリンピックのメダルなんだからもう少し質を高めてほしいよね」と苦言を呈した。
また、バドミントン男子シングルスで連覇を遂げたビクトル・アクセルセン(デンマーク)は、自身のXで東京五輪の金メダルとの比較動画を公開。パリ五輪で手にしたメダルが光沢を失っていたため、小さくない論争を巻き起こした。
金、銀、銅のすべてがメッキで製造されているパリ五輪のメダル。アスリートたちが不満を口にするほどの劣化ぶりには、フランス国内でもクオリティを疑問視する意見が上がっている。同国のラジオ局『RMC Sport』は「銅メダルは明らかに苦しみを抱えている」と表現。そして、一連の騒動を次のように伝えている。