「ギャン泣きは恥ずかしい」――五輪敗退で阿部詩に集中した“心無い言葉” 彼女は泣きじゃくってはいけなかったのか【パリ五輪】

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 試合後に阿部のインスタグラムには、涙する光景に感銘を受けた視聴者からコメントが殺到。「もらい泣きしました」「とんでもない努力をしていたと思うと感動しました」「誇り高く胸を張って帰ってきてください」と本人の気持ちを慮るメッセージが相次いだ。

 一方で心無い声も相次いだ。匿名のアカウントは阿部を嘲笑うかのように「泣きじゃくるのは控室に帰ってから。他の選手にも迷惑」「柔道家なら控室で泣くべきだろ」「ギャン泣きの柔道家は恥ずかしい」「あの態度はない」「甘い」といったコメントも並べた。それも日本語でわざわざ書き記されているから悪質だ。

 近年、SNSはアスリートにとっても必要不可欠なものとなった。とりわけ個人スポーツに励む選手たちにとっては、重要なセルフプロモーションの機会ともなる。しかし、阿部のような有名選手にとっては諸刃の剣にもなり、卑劣な口撃の的となる場合も多々ある。

 スポーツは人間がやる以上は敗北やミスは必ず付きまとう。当然、選手たちもある程度の「批評」は覚悟の上であるだろう。とはいえ「SNSをやっているから仕方ない」「柔道家なら」と選手の人格や尊厳を否定するのは言語道断だ。

 阿部は悔しさを隠せず、感情が溢れ出た――。その人間らしい行動がなぜダメなのだろうか。

 今回の一件は改めてSNSの在り方を考えるキッカケとすべきかもしれない。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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