警官による暴力が判明! メッシが「悲劇」と嘆いた南米予選の騒動が波紋「頭を破裂させる勢いで殴りつけてきた」
母国のサポーターたちに暴力を振るう地元警官を止めに入るアルゼンチンの面々。(C)Getty Images
宿命の対決で前代未聞の騒動が起きた。現地時間11月21日にリオデジャネイロで行われたワールドカップ南米予選のブラジル代表とアルゼンチン代表の一戦で、両国サポーターがキックオフ直後に衝突。現地警察による「暴挙」も明るみになる騒動となった。
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熱気漂うマラカナンでそれは起きた。キックオフしてまもなく、敵地に乗り込んだアルゼンチン・サポーターが相手を揶揄する応援歌を合唱。これに怒ったブラジル・サポーターと揉み合いの騒動に発展すると試合がストップした。
両国の選手たちは問題が起きたスタンドへ歩み寄り、エキサイトするサポーターたちへ落ち着くように求めた。問題となったのは、その直後の警官隊による暴挙だ。アルゼンチン・サポーター側に向かって警棒を振り回した彼らは、無関係な子どもや女性のサポーターにも危害を加えていたのだ。
もはやサッカーどころではない。このカオスな事態を目の当たりした、アルゼンチンの主将リオネル・メッシは、試合の続行は危険と判断。選手たちを引き連れ、ロッカールームへと引き下がった。
その後、両国関係者と警察の話し合いにより、試合は再開。ピッチに戻ったアルゼンチンの選手たちはブラジルを相手に奔走。68分にニコラス・オタメンディが渾身のヘディングシュートをねじ込み、1-0で辛勝を収めた。