警官による暴力が判明! メッシが「悲劇」と嘆いた南米予選の騒動が波紋「頭を破裂させる勢いで殴りつけてきた」
遺恨のできた試合で何とか勝利を飾ったアルゼンチン。しかし、彼らの地元警官隊への怒りは収まる様子はない。試合後に母国のスポーツ専門局『Tyc Sports』のインタビューに応じたメッシは、「僕らは警察が警棒で殴りかかっているのを見た。悲劇が起きていたかもしれないんだ。ロッカールームへ行ったのは、すべてを落ち着かせるためだった。試合は二の次で、それが最善策だったんだ」と強調している。
また、同局は警官からの暴力を受けたアルゼンチン人サポーターのマルティン・ムニョス氏のコメントも紹介。「ブラジルのサポーターが、試合前にアルゼンチン国旗を奪おうとしてきたんだ。そこから問題は起きていた」と証言した同氏は、こう続けている。
「そもそもの発端は、警官たちが何もしなかったことにある。試合前の時点で、ブラジルのサポーターと横並びになっていたんだ。その時に問題が起きて、アルゼンチンの子どもたちも殴られ始めたんだ。だから、俺たちはその子たちを守ろうと行動した。
そこに警官が焦って駆けつけてきた。でも、ブラジルの方には何もしないんだ。まるで俺たちだけが悪者さ。何人かは頭を破裂させる勢いで殴りつけてきた。勇気のないあいつらに容赦なんてなかったさ。女性のサポーターが殴られる姿も見たし、小さな子どもは泣いていたよ。もう俺たちは自分の身を守ることしかできなかった」
南米予選の今後を占う一大決戦で起きた騒動。南米サッカー連盟は「いかなる暴力も許すつもりはない」としながらも、「この予選を管理するルールの策定、調査開始の決定、制裁の可能性の適用は、国際サッカー連盟(FIFA)の権限である」と強調。一方のFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は「この手の出来事を許容するつもりない」と話すに留まっており、問題が具体的に解決される見通しは立っていない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「俺はもうサッカーは一切見ない」中田英寿が語った現代サッカーへの嘆き 盟友トッティも同調「もう楽しくなくなった」
【関連記事】「カマダとラツィオの物語は終わった?」苦境が続く鎌田大地にフランスの名門が触手か イタリアメディアは退団の可能性に言及
【関連記事】森保ジャパンはなぜ強くなったのか?破竹の6連勝「以前」と「以後」の差とは