日本が涙した死闘! 最終セットにまでもつれた大攻防戦に敵メディアも感嘆「ブラジルは限界を越えた」【女子バレー】
エースであるガビ(左)を中心とした粘り強い攻めで、日本に立ちふさがったブラジル。ハイレベルな攻防を制した彼女たちが五輪切符を勝ち取った。(C)Getty Images
文字通りの熱戦を制した“カナリア軍団”が快哉を叫んだ。
9月24日、女子バレーボールの『ワールドカップ』が代々木第一体育館で開催され、世界ランク8位の日本は、同4位のブラジルにフルセットの末に敗戦(21-25、25-22、25-27、25-15、10-15)。惜しくも今大会でのパリ五輪出場権獲得を逃した。
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前日に世界ランク1位のトルコに競り負けていた日本。勝てば、パリ五輪への切符を手にできた彼女たちの前に立ちはだかったのは、まさしく「黄色い壁」だった。
まさに手に汗握る珠玉の攻防が続いた。セットカウント1-1で迎えた第3セットには互いに譲らず。デュースにもつれ込み、25-26となったところで、最後はブラジルが強烈なスパイクをライン際数ミリの部分に決め、逆転でセットを掴んだ。
それでも今大会に快進撃を見せてきた日本が意地を見せ、第4セットを大差でもぎ取る。これでどちらに転んでもおかしくはない展開となった。しかし、運命の最終セットは東京五輪銅メダルの地力を見せつけられる形となった。ブラジルは百戦錬磨のエースである“ガビ”ことガブリエラ・ギマエラスを筆頭に、ダ・シウバ、ダロイト、タイーザら名手たちが奮起。追いすがる“火の鳥NIPPON”を退けた。
まさに死闘。五輪行きを懸けた両チームによるハイレベルな争いは、海を越え、ブラジル・メディアでも大々的に報じられている。同国最大級のネットワークを誇る放送局『Globo』は「日本との永遠に続くかのような忍耐戦でブラジルは限界を越えた」と母国代表を絶賛。そのうえで「何度もジャンプし、スパイクを叩き込んでは、また繰り返した。東京で我々は手強い相手を破った」と苦戦を強いられた日本の粘りを称えた。