早明戦の「魔物」に飲み込まれかかった早稲田が明治に競り勝てた理由【大学ラグビー】
だがこの日の明治は諦めなかった。終了間際の38分に途中出場のNo.8藤井達哉がトライを奪い、ゴールも決まって24-27と1トライで逆転というところまで食い下がる。
ロスタイムに入ってからも明治は攻め続けたが、最後はWTB海老澤がタッチに押し出されてノーサイド。早稲田の選手の歓喜の表情がこの試合の苦戦を物語っていた。観る側にとっても久々に「日本には早明戦がある」という実感を持つこのできた熱戦だった。
両学はこの後行われる大学選手権決勝でで相まみえる可能性も残っている。対抗戦では勝利したチームが大学選手権では敗れるというケースも、両学の対戦の歴史の中では何度もあった。両学の再戦なるか。そしてその場合は勝利の女神はどちらに微笑むのか。今回の対戦は最終的にはミスの多寡で決まったという側面もあったので、両チームがより隙のないチームに成長した上での再戦を是非見てみたい。
[文:江良与一]
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