ソト集中のドジャースやヤンキースを出し抜く大型契約 ジャイアンツがアダメスと7年総額273億円で合意「衝撃的な出来事」
大型遊撃手としてFA市場の目玉となっていたアダメス。(C)Getty Images
今オフのFA市場における目玉となっていた大型遊撃手がメガディールを成立させた。
現地時間12月7日、ブリュワーズからFAとなっていたウィリー・アダメスがジャイアンツと7年総額1億8200万ドル(約273億円)の契約に合意したと、MLB公式サイトなど米複数メディアが報じた。
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現在29歳のアダメスは打力に定評がある遊撃手だ。24年シーズンは打率こそ.251ながら、32本塁打、112打点、OPS.794。さらにOPS+は118とリーグ平均を大きく上回る成績を残した。以前まで定評があった守備面でマイナス傾向が出ている点は懸念材料だが、それを補って余りある打力は球界でも屈指だ。
米野球専門サイト『Fan Graphs』が独自算出するWAR(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標)はキャリアハイの「4.7」。これはMLB全体の野手ではトップ20に入るハイアベレージでもある。ゆえに今オフはドジャースやヤンキース、メッツ、フィリーズなど複数球団が争奪戦を展開。契約金の高騰が必至と見られるなか、ジャイアンツが13年にバスター・ポージー(現編成本部長)と結んだ1億6700万ドル(約250億5000万円)を上回る球団史上最高額のオファーで口説き落とした。
多くの関心がヤンキースからFAとなったフアン・ソトに向くなか、現地時間12月8日から始まるウインターミーティングを前に大型契約を締結したジャイアンツ。周囲を出し抜いてのアダメス獲得は現地メディアでも高く評価されている。