「大胆不敵な集団だ」なでしこジャパンの鮮烈逆転劇に止まぬ反響!終了間際の衝撃2ゴールに米メディアも驚愕「ドラマは残っていた」【パリ五輪】
熊谷(左)がPKを沈め、谷川(右)がロングシュートで逆転弾。ブラジルを下した逆転劇は見事というほかない(C)Getty Images
パリ五輪を戦うサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」(FIFAランキング7位)は現地時間7月28日、ブラジル代表(同9位)に2-1で逆転勝利を収めた。日本が最終盤で2点を挙げるという劇的な内容で今大会初白星を手にしている。
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ブラジル1点リードのまま迎えた、後半アディショナルタイム、攻め続けた日本がついに流れを引き寄せた。90+2分、相手PA内のハンドで得たPKをキャプテンの熊谷紗希が落ち着いて決め、同点に追いつく。さらに、その後も日本は追加点を目指し、その4分後には途中出場の谷川萌々子がブラジルのパスミスに反応、ワンタッチでのループシュートを狙うと、ボールは鮮やかな弧を描きゴールマウスに吸い込まれた。チームを牽引するキャプテンの冷静さと、躍動感あふれる19歳の思い切りにより、土壇場で連続ゴールが生まれることとなった。
この結果により日本は通算成績を1勝1敗、勝ち点3として決勝トーナメント進出に望みをつないでいる。グループ3位でもグループステージ突破の可能性があるだけに、まさに大きな意味を持つ勝利となったことは間違いないだろう。
日本がブラジルを相手にみせた逆転劇は、海外メディアでも大きく報じられている。米スポーツサイト『ESPN』でも、このゲームの内容を伝えるとともに、終盤の展開をフォーカスしている。
「試合終了間際に同点に追いついた日本代表は、この1点を守りきり、ナイジェリアとの最後の戦いに向けて体勢を立て直し、全エネルギーを注ぎ込むことに満足していたかもしれない。しかし、まだドラマは残っていた。なでしこには別の考えがあった」
そう振り返る同メディアは、かつて世界王者にまで上り詰めた実績にも触れ、「なにしろ彼女たちは大胆不敵な集団なのだ。2011年、決勝で強豪アメリカを倒してワールドカップチャンピオンになったとき、彼女たちはそれを示した」と評している。