「深刻な女性蔑視」スペイン・サッカー連盟会長の“セクハラ行為”に米代表ラピノーも憤怒! FIFAも処分を決断へ
女子選手の唇を奪ったルビアレス会長。当人からすれば、喜びを表現する行動だったのかもしれない。がしかし、それは行き過ぎていた。(C)Getty Images
歓喜に沸いたスペイン・サッカー界にあって、トップの人間が見せた行動は小さくない“汚点”となった。今月20日に行われた女子ワールドカップ(W杯)の決勝後の表彰式で、優勝したスペイン代表選手の唇にキスをした同国サッカー連盟のルイス・ルビアレス会長の振る舞いは依然として波紋を広げている。
【画像】世界で批判殺到!スペイン・サッカー連盟会長がセレモニーで女子選手にキス
イングランド代表を破り、初の世界一に輝いたスペイン。試合後に行われたセレモニーでは、選手たちと同様、もしくはそれ以上に喜びに浸っていたルビアレス会長が優勝メダルを直々に手渡していた。その最中に問題は起きた。チームのエースであるジェニファー・エルモソの唇に、同会長がキスをしたのだ。
公然の場での振る舞いがSNSなどを通じて拡散され、批判の的となったルビアレス会長。当初は、「バカはどこにでもいる。二人の人間が些細な愛情に包まれた瞬間だ」と猛烈な反論を口にしていただが、世間の批判が大きくなると、やむを得ずに謝罪動画を公開した。
それでも事態は沈静化せず。当事者であるエルモソが、スペインの女子プロサッカー選手協会とともに、副首相に対してルビアレス会長に対する適切な処分の保証を求める訴えを起こしてもいた。
世界的にもルビアレス会長の蛮行とも言うべき行動には批判が続いている。米放送局『CNN』の取材に応じた元アメリカ代表のレジェンドであるミーガン・ラピノーは、「深刻な女性蔑視を象徴する出来事だと思う」と強調。さらに「いったいどんな世界にいるんでしょうね? 本当は祝福されるべき大舞台で、ジェニは彼の肉体的暴行を受けなければならないなんて」と糾弾した。