最終選考に入った「パリ五輪サバイバル」生き残る12名は? 最激戦区はミドルブロッカーとリベロか【女子バレー】

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 さらに欠かせないのがもう1人のアウトサイドヒッターである林琴奈だろう。古賀、石川に比べて地味な印象ではあるが、レシーブ力と堅実性、正確性、さらに献身さにおいて林の右に出る選手はいない。主に守備面での役割を担うが、そこからの攻撃力にも安定感があり、日本にとってキープレーヤーともなるのが林であるのは間違いない。世界の強豪国からのマークも厳しくなっているのが何よりの証明といえるだろう。

 セッターは五輪予選は関菜々巳が正セッターとして全試合に出場したが、ネーションズリーグでは岩崎こよみが正セッターを務め、高い位置からのトスワークで両サイドを活かした。古賀、石川が高い打点から打ち切れたのは岩崎のトスの高さが維持されていたことも大きい。やや両レフトに偏りすぎるシーンもあったが、流れを変えるべく投入された関がミドルやライトからの攻撃を使い、それぞれが異なる特性を活かし、チームとしては幅も加わった。パリ五輪もおそらく岩崎、関の2人が選出されるはずだ。日本の攻撃陣をどう活かすか、手腕に注目したい。

 世界選手権やネーションズリーグは14名がベンチ入りするのに対し、オリンピックは12名。ここから熾烈なメンバー争いも繰り広げられるが、古賀、石川、林、さらに技巧派の井上愛里沙、攻撃型の和田由紀子がネーションズリーグでもアピールし、アウトサイドヒッターのメンバーは堅い。最も激しい争いになりそうなのがミドルブロッカーとリベロだ。

 ミドルブロッカーは高さとサーブ力に加え東京五輪出場の経験を山田二千華、サイドからコンバートされブロック力と攻撃力にも定評のある宮部藍梨。そこに新戦力でブロック力を力強いクイックを武器とする荒木彩花、ベテランでフィジカルと機動力に長けた渡邊彩。三つ巴ならぬ四つ巴の戦いとなり、リベロもサーブレシーブ力と統率力を武器とする小島満菜美と、ディグ力を誇る福留慧美が争う。タイで開幕するファイナルラウンドはまさに最終選考の場でもある中、どんなプレーを見せるのか注目だ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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