「率直に言えば…」張本智和の戴冠に中国メディアが“もの言い” 王楚欽棄権での勝利との一方で称賛の言葉も「完全に“ゾーン”に入っていた」

タグ: , , 2025/12/15

張本の第5ゲームの巻き返しは見事だった(C)Getty Images

 卓球のWTTツアー上位選手により争われる、「WTTファイナルズ香港2025」のシングルス決勝が現地時間12月14日に行われ、男子は世界ランク5位の張本智和が大会初制覇を達成した。同4位でパリ五輪銀メダルのトルルス・モーレゴード(スウェーデン)との決勝戦を4-2で制し頂点の座を掴んだ。

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 張本とモーレゴードによる決勝はまさに一進一退の攻防が繰り広げられた。第4ゲームを終え、2-2の内容で迎えた第5ゲーム、張本は7-10という劣勢から驚異の巻き返しを見せ、14-12で接戦をものにした。さらに、続く第6ゲームで張本は、序盤から5連続ポイントでリードを広げ、その後も一方的な展開となり、最後は11-2で試合は決着。4度目の決勝で初の年間王者を目指した張本の気迫が、難敵を上回り結果へと結びついた。

 前日の準決勝では強豪の林詩棟(中国)も激戦の末に退け、その勢いをそのまま張本は決勝でも発揮した。また、世界ランク1位の王楚欽(中国)が怪我によりモーレゴードとの準決勝を棄権するというハプニングも発生した中、中国メディア『捜狐』が決勝終了後、張本の優勝について見解を示している。

 同メディアによるゲームの振り返りでは、「張本智和は完全に“ゾーン”に入っていた」と評している他、「最大の山場は第5ゲームだった。モーレゴードが10‐7とゲームポイントを握り、試合を振り出しに戻すかと思われたが、そこから張本が5連続ポイント。信じられない逆転でこのゲームをものにした」などと綴っている。

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