風雲急告げる決断 昨季CY賞コールがOP権行使でヤ軍退団へ NY紙は“権利阻止”に疑問視「FAでは将来の価値に支払いを」
もっとも、「ヤンキースがコールのFAを認めるとしたらそれは驚きだ」とする同紙は、28年までの契約更新に懐疑的な意見も提示する。
「今年、コールに肘の懸念も浮上したことを考えれば、少し躊躇するかもしれない。たしかに彼はヤンキースに5シーズン素晴らしい成績をもたらした。しかし、FAにおいて、チームは過去の価値ではなく将来の価値に対して支払うことを念頭に置いている。
ヤンキースが契約にさらに1シーズンを追加して5年総額1億8000万ドルの契約とした場合、同チームはコールの34歳から38歳までに相当な費用を支払う必要が出る。今シーズンにキャリアで初めて肘の故障を経験した投手が、30代後半になってもトップクラスの成績を維持できるだろうか?」
チームのメンターでもあるコールの重要性は百も承知。一方でビジネス的な面を考慮すれば、契約継続への不安も少なくないというわけである。同紙は今オフのFA市場にはコービン・バーンズ、マックス・フリード、ブレイク・スネルとコールよりも年下の実力派投手が居並ぶことから「少なからず緊張感を生じさせている」と伝えた。
今季に15年ぶりとなるアメリカン・リーグ制覇を成し遂げたヤンキース。そんな名門にあってコールの動静は風雲急を告げるものとなっている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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