ヤンキース、長打力頼みの戦い方を米メディアが懸念 本塁打偏重に潜むリスクを危惧「優勝チームに必要なバランスを欠いている」
ヤンキースはジャッジを筆頭に大砲は揃っているものの…(C)Getty Images
ア・リーグ東地区2位のヤンキースは現地時間9月2日、敵地でのアストロズ戦に7-1と快勝。本塁打3発で全得点を叩き出す、派手な勝ち方でカード初戦を制した。
この日の試合展開が示すように、今季もヤンキースはホームランが大きな得点源となっており、2日時点でメジャートップの236本塁打を記録。2位のドジャースとは30本以上の差をつけている。
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チームの主軸を担うアーロン・ジャッジやジャンカルロ・スタントン、コディ・ベリンジャーの他、スタメンでは下位打線まで20本塁打前後をマークする打者が顔を揃える。8月の終わりには連日、強力打線が猛威を奮い7連勝を達成。直前の対レッドソックス3連敗の悪夢を払拭するほどの勝ちっぷりを収めた。
打撃陣が好調を維持し、地区首位ブルージェイズとの差も縮め残り1か月での逆転Vも見えてきたヤンキース。だが、現在の戦い方の裏には大きな“欠陥”も抱えていると、米メディア『CLUTCH POINTS』が指摘している。
同メディアによるトピックでは、「ヤンキースにはすでに20本塁打以上を放った選手が5人おり、さらに3人がシーズン終了までにその数に到達する見込みである。そのパワーによって、アーロン・ブーンのチームは誰にも止められないかのように見える夜がある」などと論じる一方で、「しかし、このチームの攻撃力は『優勝チームに必要なバランス』を欠いている」と説明。現在の“長打頼み”となっている攻撃パターンを危惧しており、「本塁打を打たなければ得点できないチームは、打線全体が冷え込むリスクと隣り合わせだ」と主張する。






