「心は名古屋にある」衝撃の失踪から7か月 元中日ロドリゲスが米記者に亡命理由を告白「プレーしたい球団に行きたい」
キューバ代表として参戦したWBC後に、失踪したロドリゲス。その決断に至った想いを本人が打ち明けている。(C)Getty Images
日本球界に衝撃を与えた“失踪”から約7か月。憧れだったメジャー移籍を目指す元助っ人が、あらためて胸中を打ち明けている。
現地10月27日、元中日の右腕ジャリエル・ロドリゲスは、全米野球記者協会に所属のフランシス・ロメロ記者の取材に対応。「自分はWBCが終わり、年齢的にも能力的にも今が夢を追い求める時だと思った」と語った。
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青天の霹靂と言える契約解消だった。昨季に56試合に登板し、防御率1.15、WHIP0.92、39ホールドと図抜けた成績を残したロドリゲスは最優秀中継ぎのタイトルを獲得。抜群の信頼を寄せた中日は、同年のオフに新たな2年契約を締結してもいた。
しかし、今春に行われたWBCにキューバ代表として出場した26歳は、大会後の再来日予定日になっても姿を見せず。そしてセ・リーグが開幕した今年4月に自身のインスタグラムで「急に契約を破棄したことをお詫びしたいです」と報告。「MLBでプレーしたいという夢を追うことにしました」と亡命を発表したのである。
レギュラーシーズンが終わった10月6日に中日も自由契約選手として公示。正式にフリーエージェントとなったロドリゲスは、現在ドミニカ共和国で開催されているトライアウトで登板。鵜の目鷹の目のメジャースカウト陣の前で圧巻の投球を披露し、一部で5年5000万ドル(約74億円)と囁かれる大型契約を勝ち取ろうとアピールの日々を送っている。