ブレイク寸前で起こった“悪夢”――燕24歳が好調時に感じた「変化」…今季こそ飛躍のとき

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ヤクルトの赤羽は今季こそブレイクの期待がかかる(C)産経新聞社

 2025年シーズンへ向けた春季キャンプがいよいよスタートする。選手たちはそれぞれの思いを胸に2月1日を迎えるが、今季プロ5年目を迎えるヤクルトの赤羽由紘は、昨季味わった悔しさを乗り越え、1軍キャンプでアピールが期待される。

【動画】お見事!赤羽由紘が低めの球をすくい上げて2号2ラン

 2020年の育成2位指名でヤクルトに入団した赤羽は、昨季キャリアハイの36試合に出場して打率.241、2本塁打、6打点をマーク。そして、この成績以上にインパクトを残したのが、後半戦がスタートした直後の活躍だった。7月28日の広島戦(神宮)で1本塁打を含む4打数4安打と快音を連発するなど、6打席連続安打と打ちまくった。

 ところが、31日の中日戦(バンテリンドーム)で“悪夢”が訪れる。初回の第1打席で中日先発の松木平優太から左手の甲に死球を受けて骨折してしまう。

 塩見泰隆やドミンゴ・サンタナらが離脱する中でアピールし、まさにブレイク寸前で起きた出来事を赤羽は「最悪ですよね」と振り返った。

 「(手の甲に)ガードをつけていれば」と後悔の念も口をついたが、「良い選手、伸びる選手は絶対つかみかけたらいくので、僕らしいじゃないですけど、もったいなかったなというのはもちろんあります。でも、もうしようがないんでね…」

 リハビリ期間を過ごすことになったが、マイナスなことばかりではなかった。現在は球団のGM特別補佐を務める青木宣親氏の引退試合、さらに、今季から2軍外野守備走塁コーチとなった山崎晃大朗氏の現役最後の雄姿をスタンドから見届けた。

 普段はグラウンドでプレーする立場から、ファンの気持ちなどを客席からの目線で感じたことで「あらためてこのグラウンドでやっているのが当たり前じゃない。ありがたみだったり、そういうのを感じた」という。

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