MLBが認める「打者天国」でも際立った無援護 被安打1の快投の裏で山本由伸の“孤立”を物語る「22」
もっとも、山本に対する“無援護”は今に始まったものではない。今季16登板で防御率2.61、WHIP1.05のハイスタッツが残しているのだが、彼が得た援護点数は「22」。これは80イニング以上を投げた先発投手では最低の数字だ。9イニングあたりの割合も「2.34」と、最低のパイレーツのミッチ・ケラー(2.11)をわずかに上回る値なのである。
ここ最近の山本の登板時におけるドジャースの“援護点”を振り返ると、6点を得た現地時間5月26日のガーディアンズ戦以降では、1点、0点、1点、0点、2点……。先発投手としての役割を全うしながら、タレントが居並ぶ強力味方打線のサポートを得られていない実情がある。
ちなみに今季に80イニング以上を消化している日本人投手たちの援護点割合を見ても、山本の見放され方は浮かび上がる。菅野智之(オリオールズ)は3.98、菊池雄星(エンゼルス)は3.61。いずれも最低2点は援護されているのである。
助けを得られていない中でも淡々とスコアボードにゼロを刻み続ける山本。その仕事人ぶりは、改めて脱帽である。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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