ヤ軍の強力打線をゼロ封! 山本由伸の快投にNY紙もタジタジ「10年3億ドルのオファーを断った理由を見せつけた」
ヤンキース打線を寄せ付けなかった山本。(C)Getty Images
文字通り圧巻の投球だった。現地時間6月7日、敵地ニューヨークで行われたヤンキース戦にドジャースの山本由伸は先発登板。勝ち星にこそ恵まれなかったが、メジャー自己最多となる106球を投げ、7回を被安打2、7奪三振、無失点と快投した。
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手に汗握る投手戦で真価を発揮した。「しっかり自分のフォームで投げられた」というこの日は序盤から伸びのあるストレートに、手元で動く2シームを織り交ぜる巧みな投球術で相手打線を圧倒した山本。相手の4番であるジャンカルロ・スタントンのバットをへし折った2回2死からは12者連続アウトを記録して強力打線をねじ伏せた。
味方打線の援護に恵まれず、7勝目は手にできなかった。それでもヤンキース・ファンたちのブーイングによるプレッシャーも意に介さなかった投球には、辛口なニューヨークのメディアも脱帽する。
日々ヤンキースのあらゆる情報を発信している大衆紙『New York Post』は「地元の観客からブーイングを浴びたヤマモトだったが、これ以上にない最高のスタートを切って期待に応えた」と絶賛。メジャー自己最速となる98.4マイル(約158.3キロ)の4シームも投げ込んだ気迫の投球についても「この小柄な右腕は大事な試合に向けてさらにパワーアップしているように見えた。ヤンキースの10年3億ドル(約427億1000万円=当時のレート)のオファーを断った理由をしっかりと見せつけた」と称えている。
この日は相手主砲のアーロン・ジャッジも1安打に抑えた山本。全米に中継され、国際的な話題ともなった一戦で25歳の声価は確実に高まった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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