山本由伸の“快投”を「俺がぶち壊した」 勝利まで一死なのに自滅したド軍37歳右腕が悪夢の投壊に意気消沈「ヤマは最高だった」

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勝利まで1アウトの状況で打ち込まれ、交代を命じられたトレイネン(C)Getty Images

 勝利までのあと1つのアウトが果てしなく遠く見えた。

 現地時間9月6日、ドジャースは敵地でのオリオールズ戦に3-4とサヨナラ負けを喫した。3-1とリードして9回裏二死まで相手を追い込んだが、救援陣が打ち崩されて、泥沼の5連敗となった。

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 文字通りあと一歩で勝利は手にできた。この日、連敗ストッパーとしてマウンドに送り出された山本由伸は、序盤から危なげない投球でオリオールズ打線を圧倒。最速98.2マイル(約158キロ)を叩き出した4シームを軸にした内容で、スコアボードに「0」を刻み続けた。

 9回二死から1番のジャクソン・ホリデーに右越えソロを被弾し、無念の降板を余儀なくされた山本。それでも、8回2/3(112球)を投げ、被安打1、1失点、10奪三振と快投は、4連敗中だったチームの停滞感を吹き飛ばすには十分すぎる内容だった。

 エースの“お膳立て”は受けた。しかし、今のドジャースはそれでも勝てない。2番手となったブレイク・トライネンが二塁打と3四死球の押し出しで1点差に詰め寄られると、なおも二死満塁のピンチで継投された守護神のタナー・スコットが、エマヌエル・リベラに逆転サヨナラ2点適時打を浴びた。

「明らかに制球力がなかった。言葉が出てこない」

 試合後、米スポーツ専門局『Sports Net LA』で消沈気味に語ったのは、トレイネンだ。

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