進撃の山本由伸 MLBスカウトが漏らした2億ドル超えの大型契約への“唯一の懸念”とは?「成功を収めた選手はいない」
オリックスの大エースとして圧巻の投球を続けてきた山本。米スカウトたちの評価とは?(C)Getty Images
今季も投手タイトルを“総なめ”にしたオリックスの山本由伸。今オフにポスティングを利用してのメジャー移籍が有力視される右腕には、現地スカウト陣からも熱視線が注がれている。
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2021年、2022年と続けて沢村賞を手にしてきた山本は今季も圧巻だった。16勝6敗、169奪三振、防御率1.21、勝率.727で、史上初の3年連続投手4冠(最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率)を獲得。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが視察に訪れた9月9日のロッテ戦で2年連続ノーヒットノーランをやってのけるなど、実力を存分に発揮した。
日本球界では図抜けた存在となった山本。その声価は米球界でも轟いており、メッツやヤンキース、レッドソックス、ドジャースといった名門からの関心が日々報じられている。
25歳という若さもあり、契約は2億ドル(約300億円)を超えるとも言われている。無論、現場の評価も上々だ。米野球専門の老舗誌『Baseball America』は、「ヤマモトが最も素晴らしいのは成長し続けているところだ」とし、「何度も日本を訪れている」というナショナル・リーグ球団のスカウトによる分析を紹介した。
「今年のヤマモトは偉大な選手になるために一歩前進した。ヤマモトは多くの武器を持っている。パワー、センス、才能……。彼はそれらを上手く生かすことができる。No.2かNo.3の先発投手になるだろう」
一方で同誌は「唯一の懸念は体格の小ささだ」とも指摘。身長178センチ、80キロの山本の体躯について「ストローマン(170センチ、81キロ)のような例外はあるが、彼のような体つきで長期的な成功を収めた選手はいない」と強調。よりタフな戦いを求められるメジャーリーグにおける懸念材料を記した。