オリックスが2年で得た“副産物”! 山本由伸のド軍移籍で好影響 吉田正尚と含めて92億円超えの譲渡金獲得
山本、そして吉田のメジャー移籍によってオリックスは大きな収入を得ている。(C)Getty Images
衝撃的な契約が実現した。
現地時間12月21日、米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者をはじめとする複数の関係者たちは、今オフにオリックスからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を決めた山本由伸がドジャースと12年総額3億2500万ドル(約471億2500万円)の契約を結ぶことで合意したとすっぱ抜いた。
【関連記事】元巨人のブリンソンが山本由伸のメジャーでの活躍を断言!「MLB打者には“問題”になるだろう」
周知の通り、山本はメジャーで1球も投じていない。しかし、契約年数と契約金はいずれも投手史上最高となった。それは今オフにヤンキースやメッツ、カブス、フィリーズ、ダイヤモンドバックス、そしてドジャースといった複数球団による争奪戦が熾烈を極めた影響が大きい。敏腕代理人のジョエル・ウルフ氏が「これほど多くの球団が興味を持つ選手は知らない」と語ったほどに過熱した獲得レースは、ポスティングフィーを必然的に高めたわけである。
そんな山本が結んだメガディールは、古巣にとっても好影響をもたらすものとなった。というのも、ポスティングは、獲得球団から承認した球団に譲渡金が支払われる仕組みとなっているからだ。
現行のルールでは、契約総額が2500万ドル以下は20%、2500万ドル~5000万ドルの場合は17.5%、5000万ドルを超えた際には15%がかかるというルールが定められている。そうしたなかで、山本は総額額3億2500万ドルという異次元の契約を交わしたため、オリックスには5062万5000ドル(約71億8875万円)が支払われる形となった。