山本由伸を逃したフィリーズ 球団幹部が今後の日本人選手獲りへ意欲「交流を持つことが重要」
山本の獲得をオーナーのミドルトン氏も強く望んでいたという(C)Getty Images
現地時間12月21日(日本時間22日)、FA市場で最も関心を寄せられていた日本人投手・山本由伸とドジャースが契約を結んだことが発表された。12年で3億2500万ドル(約465億円)という巨額の契約内容の他、一足先に同球団の一員となっていた大谷翔平をはじめとするスター選手数名も会談に加わったことなども大きな話題となるなど、名門球団が総力を挙げ日本人右腕獲得に成功した。
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そしてもちろん、今オフでの最大級の大物に対し同じく獲得に動いたものの、実を結ばなかった球団も存在する。フィリーズもその中の1つであり、地元メディア『The Philadelphia Inquirer』では、日本人選手獲得の難しさなどについて論じている。
山本の新天地決定の2日後である12月23日に配信された同メディアのトピックでは、「12月14日にはロサンゼルスで25歳の右腕と会談した」と明かされており、オーナーのジョン・ミドルトン氏も強く山本獲得を望んでいたことも綴られている。
また、フィリーズも長期での契約内容を提示したものの、最後はドジャースとヤンキースに絞られたことで「フィリーズはファイナリストにはならなかった」と振り返った。
さらに、「今月中旬、ヤマモトがヤンキースと2度目の会談をし、メッツのオーナーであるスティーブ・コーエンと食事をするために東海岸に飛んだが、ロサンゼルスに戻る前にフィラデルフィアに立ち寄らなかったとき、球団幹部は『ノーチャンス』だと知っていたに違いない」など、交渉の経緯を辿っている。