「ケラーの今後の起用法は・・・」日本一の投手コーチ 佐藤義則氏が阪神投手陣を語る
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8日に行われた阪神対ヤクルトの試合について、現役時代、阪急で最優秀投手をはじめ、最優秀中継ぎ投手、最多勝利、最多奪三振、ノーヒットノーラン達成など数多くのタイトルを獲得し、引退後も阪神、日本ハム、楽天などで投手コーチを歴任、ダルビッシュ有や、田中将大ら日本を代表する投手たちを育てあげ、野村克也氏や星野仙一氏に「日本一の投手コーチ」と称された佐藤義則氏が、自身でおこなっているYouTubeチャンネル「佐藤義則チャンネル」で語った。
【動画】0封完投の理由 /2022年7月8日【 阪神 vs ヤクルト 】 佐藤義則氏のワンポイント解説
7月8日に神宮球場で行われた、阪神対ヤクルトの試合は8-0で阪神が勝利をおさめた。
試合は、初回に1番・中野のヒットと4番・佐藤輝のスリーベースヒットで阪神が先制。その後も6回に近本の今季第1号となる2ランホームランで追加点を奪った阪神は、続く7回にもヤクルトのリリーフ柴田から6安打を放ち、ダメ押しとなる5点を追加し8-0にリードを広げた。投げては先発の青柳が8奪三振で完封と、完璧なピッチングを見せ、首位を独走するヤクルトから勝利をおさめた。
この試合を振り返って佐藤氏は、
「今日は青柳のピッチングに尽きると思います。初回、4回にはランナーを出しながらもダブルプレーでしのいで、そこから青柳の独壇場とは言わないけど、それに近いピッチングだった」と青柳のピッチングに称賛を送った。
この試合で青柳は9勝をマーク。防御率1.36はリーグトップ、86奪三振はリーグ2位になった。さらに球数によるケガへの影響などが考えられ始め、投手の分業制が主流になったことで完投が珍しくなっている現代野球において、4完投・2完封はリーグトップ(完封はトップタイ)の成績を残すなど、圧巻のピッチングが際立っている青柳。
そんな青柳のこの日のピッチングについて佐藤氏は、
「青柳は抜ける球が行っても、すぐに修正出来てストライクゾーンに投げられるのは素晴らしいなと思う。今日は低めに根気強く投げ込めていたから、相手も振ってくれてゴロになった。そこで後半はちょっと高めの真っすぐを投げて、タイミングが合わず空振りが取れたというのは、今日の青柳の素晴らしいピッチングでした。ヤクルトの打者が予測していない配球をした坂本のナイス配球と、そこに青柳が投げ込めたことが印象に残った」
と、青柳のリカバリー力と捕手・坂本との息の合ったバッテリーをたたえた。