ダルビッシュの「存在が特別」になるのはNG!WBC本番に向けた球界OBからのアドバイスとは

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 一方で、特殊な空気に包まれる代表戦に挑むにあたっての課題にも話題が及んだ。2度のオリンピックに出場経験を持つ岩瀬氏は、ここでもダルビッシュの名前に触れている。「若いメンバーが多いんですけど、ダルビッシュが入ってみんなが一目置いてしまう。そうなると(ダルビッシュの)存在が特別になってしまう」としながら、大物として意識しすぎないことを求めており「チームなので、『一緒にやるんだ』と思わないといけない」と見解を述べている。

 また、通算29年間の現役キャリアを誇る山本氏は、審判の判定への対応を挙げており「いろんな国の審判がジャッジするので、ストライクゾーンの違いに面食らわないこと」と指摘。その上で「僕は日本の審判はレベルが高いと思っていてきっちり判定する人が多いんですけど、海外の審判はすごいクセが強い」として、審判によってストライクゾーンが大きく異なると説明している。

 山本氏が語るように、過去の大会では審判の判定が物議を醸す場面もみられた。2006年の第一回大会では日本対アメリカ戦で、日本の攻撃時、犠牲フライからタッチアップでの帰塁で得点が認められたものの、その直後の抗議により判定が覆ったことは「世紀の誤審」として語り継がれ、今なお、多くのファンの脳裏に焼き付いている。

 また、投球時の審判のジャッジについても、微妙な判定が下されることも少なくない。国際舞台はアンパイアとの関係性も非常に重要となっていることも過去の例から明らかだ。岩瀬氏が指摘した、大物選手との距離感も含め、あらゆるシチュエーションで日本代表プレーヤーそれぞれのメンタルも試される、世界一奪還への戦いと言えるだろう。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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