「それは宝の山だよ」球界OBが指摘する 日本人選手のメジャー挑戦願望に火をつけたダルビッシュ有の「必勝ミーティング」とは
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世界一に終わったWBC終了から1週間が経過。未だに「侍ロス」を訴える声は多く、また熱戦の舞台裏にも注目が高まっている。
激闘余波の一つに日本人投手陣の評価の高さがある。並みいるメジャーリーガーぞろいとなった米国相手に最少得点の2点に抑えたことで「米国はオールスター級の布陣で臨んだのに、日本に対してほとんど力を発揮できなかった」(ニューヨーク・タイムズ電子版)など、圧巻の投球を見せた日の丸投手陣をたたえる声が多く上がったのだ。
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米国との決勝戦では先発の今永昇太から戸郷翔征、高橋宏斗、伊藤大海、大勢、ダルビッシュ有、大谷翔平と7人のリレーでメジャーリーガーぞろいのスター軍団、米国代表を2点に抑えた。
この舞台裏では普段メジャーリーグで活躍するダルビッシュ有が「スコアラー役」を務めたことも伝わってきている。MVPを3度獲得、メジャー屈指の強打者、マイク・トラウト対策なども含め、詳細なデータを侍側に持ち込んだ。有効な球種、カウントの整え方など含め侍投手陣に伝授、その効果もあって、若い投手陣が世界を驚かすピッチングを披露できたというのだ。
この効果について、球界OBの間からも様々な考察の声が出ている。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍。引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍している高木豊氏は26日までに更新した自身のユーチューブチャンネルで、ダルビッシュが今回、侍投手陣に与えた影響について言及している。