巨人のドラ1・西舘勇陽の先発転向でV奪回ローテ完成へ 昨季と違う「背景」とは
西舘は先発として再びチームに合流すると見られる(C)産経新聞社
猛暑の夏、G党にとっては明るいニュースだったことでしょう。
ドラフト1位ルーキー・西舘勇陽の先発転向プランです。7月27日にバッティングパレス相石スタジアムひらつかで行われたイースタン・リーグのDeNA戦。西舘はこの日、プロの公式戦で初めて先発マウンドに立ち、3イニングを1安打無失点と好投。5三振を奪い、MAX155キロを計測する快投を見せました。
【動画】巨人の西舘勇陽が圧巻投球!DeNA度会隆輝との”ドラ1対決”で投ゴロに打ち取ったシーン
スポーツ紙のデスクは言います。
「西舘は中央大のエースとして昨年、先発投手を務めてきましたが、スカウト陣からは現場へリリーフの適性もあるとの報告がなされていた模様です。巨人はブルペン陣が手薄であることが課題だったため、開幕からリリーフ陣の一人として奮闘。5月にはプロ初セーブもマークするなど、5月までに16ホールドポイントと活躍しました。しかし6月に入ってからは、6試合で防御率7.71と精彩を欠き、2軍での再調整を命じられます。そして今回の先発転向。阿部慎之助監督にとっては、V奪回に向けた『秘策』とも言えるでしょう」
そして、こう続けるのです。
「先発登板は8月以降と見られますが、今年の夏は昨年同様、酷暑が激しいです。冷房の効いている東京ドームが本拠地とはいえ、先発陣の体力的な消耗は避けられないでしょう。そんな中で疲労が蓄積されていない若手投手がローテーションに加わることはメリットしかない。150キロを超えるストレートにスプリットなどの落ち球もあり、カーブなどの緩急も使える。7月を上手く『休養』に使えたのも大きいですね」