【日本ラウンド総括】表彰台は視野に入った? 「最強メンバー」の醸成に膨らむ期待

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石川の存在感はやはり別格だ(C)Volleyball World

 バレーボールの男子日本代表は7月19日、「FIVBネーションズリーグ」の予選ラウンド第3週「買取大吉バレーボールネーションズリーグ2025 千葉大会」の最終アメリカ戦に臨み、3-0(25-21、25-19、25-23)で勝利。予選ラウンド全12試合を戦い終えて成績を8勝4敗とし、ファイナルラウンド進出を決めた。

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 兎にも角にも熾烈な予選ラウンド最終週だった。ファイナルラウンドへは開催国の中国を除く予選ラウンドの上位7チームが進めるわけだが、日本が第3週で対戦する4チームのうちドイツ、アルゼンチン、アメリカはその時点での成績を踏まえればファイナルラウンド行きの切符を直接争う相手といえた。(ブラジルは予選ラウンド第2週終了時点で堂々の首位だった)

「参加するいずれの大会でも表彰台に立つ」ことを目標に掲げたロラン・ティリ新監督のもと、この千葉大会は是が非でも結果を出さなければいけない。そのためにも、満を持してチームには強力メンバーたちが帰ってきた。

 その筆頭はやはり、男子日本代表のキャプテンそして絶対的エースである石川祐希(ペルージャ/イタリア)。2024/25クラブシーズンを終えた直後はイタリアで別調整を行い、そこではフィジカル面の強化に注力。パワーアップを施して7月上旬からの国内合宿で合流を果たした。そうして千葉大会の初戦、ドイツ戦ではさっそくチーム最多22得点を叩き出す。自身にとっては2025年度の代表活動一発目のゲームからギアは全開だった。

 その石川と同様に、別調整を経て第3週からユニフォームを着たのはアウトサイドヒッターの髙橋藍やミドルブロッカーの小野寺太志(ともにサントリーサンバーズ大阪)、リベロの山本智大(大阪ブルテオン)といった面々。東京2020五輪以降で男子日本代表の主力を務めてきた選手たちばかりであり、そのパフォーマンスは言わずと知られたところ。

 いざ予選ラウンド第3週でも彼らは高いクオリティのプレーでチームに勝利を呼び込む。結果的に、日本を含む計8チームが予選ラウンド最終日時点で残り3枠となったファイナルラウンド進出の切符を争う展開となる中、そのアメリカ戦で髙橋はチーム最多18得点の活躍を披露する。マッチポイントから鮮やかにバックアタックを決めきり、スタンドを埋め尽くした7000人を超えるファンたちとファイナルラウンド進出を喜んだ。また、その試合では小野寺も攻守で存在感を放ち、とりわけアタック決定率は80%(5本中)と必殺仕事人ぶりを発揮。今大会のミドルブロッカー陣は新鮮な実力派選手たちがアピールするなか、そのプレー姿は堂々と映った。

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