MLB移籍決断の松井裕樹に集まる注目 米メディアが論じる日本最強左腕の「不確実性」と「可能性」とは?
とりわけ熱心と見られているのが、再建を目指している名門カージナルスだ。
MLBのあらゆる移籍情報を発信している専門サイト『MLB Trade Rumors』は「わずか174センチ、74キロという小柄な身体でもマツイは注目に値する投手だ」と称賛。通算501登板で、防御率2.40、236セーブを挙げた実績を紹介したうえで、「彼が残してきた結果に異論を唱えるのは難しい」と絶賛。そして、今季にナショナル・リーグ中地区最下位と低迷した名門の寄せる関心について記している。
「2023年のカージナルスは投手が貧弱だったため、マツイ獲得への関心はなんら驚きではない。とりわけ彼らのブルペンの防御率は4.47(リーグ23位)と明らかに問題を抱えている。この冬はやるべきことがたくさんあり、先発ローテーションに3投手を加えることを最優先に目指しているが、ブルペンに左腕を加えるのも賢明なアップグレードと言えるだろう」
FAでの海外移籍となるため、松井獲得に際したポスティングフィーは必要ない。そうした背景もふまえて同サイトは「マツイには不確実性も伴っている。それは彼自身の体躯とWBCで苦労したという公式球への対応だ」としたうえで、「だが、日本の隠れた逸材の発掘にそそられる球界関係者は少なくなく、開化する可能性は高い」と指摘。松井のポテンシャルの高さを強調した。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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