角田裕毅の暴言→罰金に疑問の声 英紙が同じ問題を起こした王者フェルスタッペンが未処分の過去を追求「謝罪すら求めず」【F1】
周冠宇のドライビングに問題があったにせよ、角田が規則に違反した行為だったのは間違いない。ゆえに必然の処分ではあった。ただ、今回の騒動で彼が口にした言葉は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンも吐き捨てていた過去がある。
2020年ポルトガルGPのフリー走行での出来事だ。フェルスタッペンは、当時レーシングポイントのドライバーだったランス・ストロールに対して、角田が口にしたのと同様のスラングと、モンゴル人に対する差別用語を用いて「バカ野郎だ」と激怒した。
後に本人は「選んだ言葉が正しいとは思わないが、誰かを怒らせるつもりはない」と釈明したが、全面的な謝罪はせず。それでも、この時、フェルスタッペンに対するFIAの処分は一切なし。角田のように聴聞会に呼び出されることもなかった。
ゆえに今回の角田に対する厳しい処分にはいささかの疑問も生じている。英紙『Mirror』は、「今回の日本人ドライバーが起こした事件は、フェルスタッペンの無線を思い出させる。この時、ベルギー人の絶対王者はペナルティーを受けなかっただけでなく、謝罪すら求められなかった」と指摘。やはりFIAの対応の違いに疑問を投げかけている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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