F1の角田裕毅が来季レッドブル移籍の期待大 チームメート解雇で急に追い風吹く
大器の兆しはある。6月の第8戦スペインGPで入賞圏内の9番手でゴールしながら、レース中の危険走行でタイム加算のペナルティーを受けたため12位に終わった。ただ、不問に付されてもおかしくないくらいの微妙な裁定で、あらゆる方面から同情論が向けられた。
それでも過去にチャンピオンになったトップドライバーたちは若手時代に強引なドライビングで難癖をつけられたケースは多い。フェルスタッペンだけでなく、アイルトン・セナやミハエル・シューマッハーもそうだった。角田は確かに辛い目にはあったものの、将来の飛躍を期する「通過儀礼」を受けたといってもいい。むしろ吉兆とみる。
過去には中嶋悟のチームロータス(1987~89年)、長男・一貴のウィリアムズ(2007~09年)のように日本人がかつての名門チームに在籍した例はあるが、バリバリのチャンピオンチームにレギュラーとして加入した例はない。これまでの日本人の最高位は鈴木亜久里、佐藤琢磨、小林可夢偉が獲得した3位。角田がレッドブルのシートをつかめば、念願の日本人初優勝の可能性が一気に広がる。
[文/中日スポーツ・鶴田真也]
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