【中日】黄金ルーキー・金丸夢斗が後半戦反攻のキーマン いまだ0勝…改善を促したいのは「テンポの悪さ」

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金丸にかかる期待は大きい。次戦で初勝利なるか(C)産経新聞社

 昨季まで3年連続最下位の中日が健闘している。順位こそ4位だが、3位・DeNAまで2.5ゲーム差、2位・巨人まで3差と上位進出の可能性は十分。残り54試合でどれだけ勝ち星を積み重ねるかが重要となる。

 そこでキーマンのひとりに挙げられるのが金丸夢斗だ。本稿では金丸のこれまでを振り返り、後半戦の展望をしていきたい。

【動画】中日・金丸夢斗が鮮烈の1球!内角へ152キロのストレート

■監督のガッツポーズが今は懐かしい

 関西大で「大学ナンバーワン投手」の座をほしいままにしてきた金丸は、4球団競合の末に中日が交渉権を獲得。井上一樹監督が「脱臼しました」と話すほどのガッツポーズを見せたのが、今となっては懐かしい。

 大学4年時に腰を痛めた関係で、春季キャンプは2軍スタート。慎重に調整を進めた。それでも立ち投げの段階でモノの違いを見せるなど、視察した評論家は揃って絶賛。2軍キャンプ地・沖縄県読谷村は、金丸見たさで例年以上の人だかりができていた。

 開幕後も2軍での調整が続き、3度の先発を含む5試合で登板。19イニングで防御率0.95の好成績を残し、5月5日に満を持しての1軍デビューが決まった。

■1軍で着々と経験を積む

 デビュー以降の道のりはドラゴンズファンならよく知っているだろう。

 本拠地・バンテリンドームナゴヤでのデビュー戦は、DeNAを相手に6回2失点8奪三振の堂々たる投球を展開。敗戦投手にこそなったが、プロ第1球でいきなり152キロを投げるなど、才能の片りんを見せた。

 その後は登板間隔を徐々に詰めつつ、イニングと投球数の制限を解いていく。

 4度目の登板、6月5日のソフトバンク戦(みずほPayPayドーム)で初めて100球の壁を突破。続く同13日の西武戦(ベルーナドーム)では初めて7回のマウンドに上がった。

 7月に入ると初めて中6日での登板をこなし、直近で投げた同21日のDeNA戦(バンテリンD)では8回1失点の快投を演じている。

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