虎の「誰もが認める4番」に 大山悠輔の“顕著な数字”に韓国紙も脱帽「これほど手ごわい4番がいるだろうか?」
ただ、彼には特筆すべき数字がある。それは四球数(104)と出塁率(.403)、犠牲フライ(8)だ。いずれもリーグトップのスタッツであり、大山がいかに“打線”のつなぎ役として、チームに貢献しているかを物語っている。また、「出塁率-打率」で算出され、選球眼の良さを示す指標「IsoD」も、昨季の.091から上昇する.111(リーグ2位)を記録。いずれも7年のプロ経験に基づいた成長が見て取れる。
世間一般がイメージする「4番像」とは異なる。それでも阪神の快進撃を支えた大山の活躍には、海外メディアも舌を巻く。韓国紙『朝鮮日報』は「ホームラン、打点、長打率が1位ではない。阪神優勝の立役者である大山がトリッキーな4番である理由」と銘打った記事を掲載。そのなかで献身的な活躍を見せた28歳のスラッガーを次のように評している。
「大山の本塁打、打点の生産する力は明らかに村上宗隆や岡本和真よりも遅れを取っている。主な打撃成績に図抜けたものはない。だが、彼は4番打者でありながら出塁率.403を記録し、リーグで1位となった。これほど相手ベンチやバッテリーにとって手ごわい4番がいるだろうか? 今年の彼は相手にとって村上や岡本よりもやりにくかったはずだ」
岡田監督の信頼にこたえ、「虎の4番」として戦い抜いた大山。彼の仕事人ぶりはまさにプロフェッショナルであった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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