脅威の3P成功率75%!日本代表の須田侑太郎がアジア杯で掴んだ“日の丸戦士”としての「自覚」と「手応え」
アジアカップのシリア戦では3ポイント12本のうち9本、フリースローは6本すべてを決めて33点を挙げた。(C)Getty Images
来年9月に行われるバスケワールドカップに向けて、強化を重ねる日本代表で一躍存在感を高めた選手がいる。先日のアジアカップ・シリア戦で3ポイント成功率75%(12本のうち9本)という脅威の数字を残し、キャリアハイとなる33得点を決めた、Bリーグ名古屋ドルフィンズの須田侑太郎だ。30歳にして日本代表での本格的なキャリアを歩み始めた万能シューターは、今なにを思うのか。転機となったアジアカップ後に話を聞いた。
【動画】脅威の3P成功率75%!須田侑太郎がキャリアハイの33得点を挙げたアジア杯シリア戦のハイライト
「所属チームで国際試合をする機会は前にもありましたが、やはり日の丸を背負って戦う国際試合は普段の試合とはまた違った特別な緊張感がありました」
先日のアジアカップについて、そう振り返った須田。惜しくも準々決勝でオーストラリアに85-99で敗れたものの、全5試合を通して得られた成果について「試合を重ねるごとに自分のパフォーマンスが向上していったので、その中で自信もつき自分のキャリア形成のきっかけを作ってもらった」と手応えを得たという。
とりわけ、自身キャリアハイとなる33得点を挙げたシリア戦の活躍は鮮烈だったが、本人は「意識は特に変わっていません。試合前のアジアカップに向けた合宿の時点からずっと同じです。特別何か気負うわけではなく、いろいろ考えるわけでもなく、本当に無心に役割を徹底してシンプルにプレーにフォーカスしていました」と平常心を保っていたそうだ。ただ、「ずっと波に乗れず、監督やコーチ陣からも信頼関係を上手く築けていないと感じていましたが、地道にプレーを続けたことが、周囲との信頼構築にもつながり、自分の中で一皮むけたのを実感することができました」と代表での自身の立ち位置に変化を感じたという。