【巨人】わずか2試合で登録抹消の悲哀…秋広優人が来季迎える「正念場」

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 一方、戦いの場に残れなかったナインもいる。19日、チームは計7選手を入れ替えた。

 登録されたのは西舘勇陽、井上温大、吉川尚輝、エリエ・ヘルナンデスの4人。抹消されたのは泉圭輔、ココ・モンテス、秋広優人。

 ヘルナンデスは交流戦から合流。クリーンアップも務めた勝負強さで4季ぶりV奪回の立役者の一人となった。8月の試合で守備中に左手首を骨折。シーズン終盤のケガで戦列を離れていたが、負けたら終わりの大一番で急きょ、フェニックスリーグが行われている宮崎から呼び戻された。

 この試合では「5番・中堅」で先発。ヒットこそ出なかったが、力強いスイング、好守でチームを盛り立てた。 

 一方でひっそりとチームを去ったのは秋広だ。17日に登録され、2試合に代打出場するも、いずれも三振に終わった。

 18日の第3戦では1点を追う7回二死無走者の場面で代打出場、山崎康晃に対し、追い込まれると最後はスプリットで見逃し三振と寂しい結果となった。

 ファイナルSでは序盤からチームが貧打で苦しむ中、チームを救う起爆剤としての役割が期待されるも、ここでも存在感を示すことはできなかった。

 昨年10本塁打をマークし、さらなる飛躍が期待されていたロマン砲も今季は苦しんだ。開幕一軍を逃がし、シーズン中も目立ったアピールはできなかった。

 昨年は121試合に出場、打率「.273」、10本塁打、41打点をマーク、一時はクリーンアップを務めるも今季は26試合に出場、打率「.261」、0本塁打、1打点と成績を落としている。

 一方、し烈な外野手争いの中、チームではプロ2年目、浅野翔吾、萩尾匡也といったドラフト1位、2位組が存在感を示し始めている。助っ人のヘルナンデスやベテランの丸佳浩も元気な姿を見せているとあって、将来の主軸にと期待され、松井秀喜氏も着けた背番号「55」を託された秋広にしても安穏とはしていられない。

 恵まれた体格からなるスケールの大きい打撃は、人々を熱狂させる。悔しい結果を糧にとにかく前に進んでいくしかなさそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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