コスパ良すぎ! 年俸630万円の巨人・秋広優人は今季いつまで主軸を担えるか
新55番、秋広がチーム内で存在感を高めている(C)CoCoKARAnext
今シーズンの開幕時、今の姿を想像した巨人ファンはいったい何人いたことでしょうか。
巨人の3番を担うプロ3年目の秋広優人選手のことです。昨季までの2年間、1軍での成績はわずか1打数で無安打。今年も開幕は2軍スタートでしたが、イースタン・リーグで打率3割4分1厘と打ちまくり、1軍に昇格。すると4月22日のヤクルト戦でプロ初安打&初打点をマークします。
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5月下旬からはクリーンナップに定着し、ここまで47試合に出場して打率3割2分1厘、4本塁打、18打点の活躍です。
スポーツ紙のデスクは言います。
「申し訳ないですが、正直言って我々メディアもここまで打つとは予見できませんでした。4月の月間打率は1軍でも打率4割2分1厘をマークして、『春の珍事だろ』なんて話していたら、5月も6月も3割台をキープ。もはや『育てるために使う』という要素もなく、ただ頼りになる強打者として中軸を担っている。秋広のブレイクとチームの浮上がリンクしたことも好印象でしょう。得点圏打率はなんと3割8分7厘ですからね」
背番号55。言わずと知れたレジェンド・松井秀喜さんの背番号です。かつては2008年のドラフト1位・大田泰示選手がその重圧に押され、本領発揮することなく、チームを離れたことも巨人ファンにとってはトラウマでしょう。
そんなプレッシャーすらも自らの糧にしてしまうことこそ、この二十歳の凄いところです。
「秋広が凄いのは自分を持っていて、他人の意見に流されないところ。1年目のオフ、中田翔選手と自主トレに-と聞いたとき、番記者の間では『大丈夫か!?』となったんです。当時の中田選手は日本ハムを追われて巨人入りして、成績も残せていなかったから。でも秋広は中田について行った。そして強打者の極意を吸収して、『師弟コンビ』で今、チームに貢献している。たいしたもんだなと思いますね」(前述のデスク)