【徹底比較】羽生結弦「ファンタジー・オン・アイス2023」をスポーツ6紙はどう報じたか
羽生さんは5月26日の公演の際に「どうか最後まで気をつけて帰って行って下さい」とファンを気遣った(C)Getty Images
5月26日、羽生結弦さんが幕張メッセで開幕したアイスショー「ファンタジー・オン・アイス 2023」幕張公演に出演しました。
大トリで登場すると、「DA PUMP」のISSAさんとの夢コラボでファンを魅了。公演中には大きな地震が発生しましたが、一時中断してから再開。羽生さんは「どうか最後まで気をつけて帰って行って下さい。またぜひ来て下さい」と観客を気遣いました。
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となると、気になるのは朝刊スポーツ新聞がこの模様をどう報じたか、ということ。というのも現在、スポーツ紙業界では「羽生は売れる」が定説になっており、各紙競ってページを割き、ビジュアル化した紙面で「勝負」を繰り広げているからです。
ファンのニーズを捉えた紙面はどの社か。スポーツ紙のデスクに読み比べていただきましょう(各紙とも東京本社版の即売最終版)。
【日刊スポーツ】
スポーツ紙の雄は一面の右上に「羽生さんら幕張で舞う」と見出しを立て、ファンの購買欲をそそりました。コンビニで買う際にこの部分が見えるため、各紙とも一面にならなかったけれどもイチオシの話題はここに見出しを立てて「勝負」するのです。
「日刊さんの一面は『明日ダービー』。スポーツ紙にとって競馬の予想は即売の生命線。順当な選択です。羽生さんは九面の一枚をまるまる使ってポスター風に写真を掲載。詩的な文章を添え、『ビジュアルで魅せる』意図が伝わってきますね」
【スポーツニッポン】
羽生ファンの間からは人気のスポニチ。日刊同様、一面こそ著名な競馬評論家によるダービーの予想ですが、最終面から一枚めくった普段は芸能面のページをまるまる使って、羽生さんの舞を掲載しています。
「スポニチさんは芸能が強いことで有名です。芸能スクープに定評があり、大ネタを見て『またスポニチか』と溜息をついたことは何度もあります(笑)。そんなスポニチさんが普段は二枚の芸能面を一枚に減らしてまで、このスペースを確保したことに驚きを感じます。『無限の夢幻 トップスケーターがかけた 解けない“魔法”」とのコピーはファンの心理を的確に捉えており、さすがはスポニチさんと言えますね」