羽生結弦が「影の大みそかMVP」とテレビマンが語る理由

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(C)Getty Images

 数字が良くも悪くも話題になる。それこそ「紅白歌合戦」が別格となる理由でしょうか。

 昨年の大みそかに放送された「第73回NHK紅白歌合戦」について、視聴率は史上ワースト2位の35・3%(第2部・ビデオリサーチ調べ・関東地区)にとどまり、ネットメディアを中心に様々な考察がなされています。

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 若者のテレビ離れ、スマホを中心としたネットへの移行、記事の中には「紅白はオワコン」といった厳しい論調も見受けられます。

 これに対して真っ向から異を唱えるのは、90年代からテレビ業界の第一線を生き抜いてきた50代のプロデューサーです。

「本音を言えば、じゃあ今35%を取れる番組って何があるのかって話ですよ。サッカーのW杯か五輪、野球のWBCぐらいでしょ。こんなにスマホが普及されていて、見たいものがすぐに見られる世の中なのに、それでも35%を取れる紅白って、やっぱり異次元なわけです」

 そして、こう続けるのです。

「マスコミの厳しい筆致とは対照的に、今回は視聴者の満足度が高かったとNHK内でも評判になっています。まさに『みんなでシェア』のかけ声通り、見た人がツイッターなどで感想を共有し、スポーツ紙のネット班がその声を即座に速報して、それもまたバズる、というサイクルが機能したようです。中でも司会を務めた橋本環奈の堂々とした進行ぶりには称賛の声が集まり、MVPとの声が高まりました。さらに業界内では『ゲスト審査員の羽生結弦さんの“ある行動”が『影のMVP』ではないかという声もあるんです」

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